アトピー性皮膚炎改善の漢方医の判断基準

 

漢方薬とは

漢方とは、もともと中国(漢)で発達し、日本に渡って独自の発展を遂げた医学のひとつです。
医学・薬学・養生学(病気を未然に防ぐための方法論)をその本質とします。

 

漢方薬とは、この漢方の考え方に従って生薬を組み合わせたものです。
どの処方も非常に歴史が長いため、安全性が高い(副作用が少ない)ことが利点です。

 

西洋医学の場合、症状(何らかのトラブルが生じている部分)に注目して、その症状や部位にピンポイントで対応しようとします。
一方、漢方では、体の一部をどうこうしようとするのではなく、体全体を見て、全体としてバランスが取れた状態にすることで、体が本来持っている、病気を治そうとする力を引き出し、症状を根本的に改善・解決しようとします。

 

そのため、漢方という医学の中には、漢方薬だけでなく、鍼灸やあんま、薬膳、気功といったものまで含まれています。

 

漢方薬はアトピー性皮膚炎に有効、だが…

アトピー性皮膚炎というのは、ほかの人の体(免疫システム)ではいちいち取り合っていないような、微細な刺激にいちいち反応している状態、すなわち免疫システムの過剰反応や誤作動と言えます。

 

そのため、漢方の考え方である、体のバランスを整えることは、免疫システムを整えることにつながるので、漢方の適切な診断と処方に基づく漢方薬はアトピー性皮膚炎に有効であると言えます。

 

ところが、この”適切な”というのが曲者です。
近年、漢方薬の優れた効能に注目が集まり、ドラッグストアでも一部の漢方薬は購入できます。
そのことと、昔から飲み継がれている薬であることから、漢方薬は何やら手軽で気軽に利用できる薬のように感じるかもしれません。

 

しかし、漢方は、単なる民間療法ではなく、歴とした、体系立てられた医学で、診察の仕方も治療のアプローチも、西洋医学とは全く異なります。
しかも、漢方薬は、確かに安全性は高いですが、副作用はありますし、服用上の注意事項だってあります。
「風邪には葛根湯(かっこんとう)」すら、厳密には間違っているのです。

 

西洋医学の医師や薬剤師が、漢方の考え方や漢方薬を勉強会(医学校で漢方の授業は必須ではあるが比重は少ないし、漢方医という国家資格はない)で少々学んだ程度で取り扱えるような、気軽なものではありません。
漢方治療を謳っているのに実質はステロイド治療、というケースすらあります。

 

漢方医の妥当性判断の基準

西洋医学の医師は、一応、学校で漢方の授業を受けてはいます。
しかし、学校によって漢方にどのくらい力を入れているかはまちまちですし、医師自身の漢方に対する造詣の深さもピンキリ、というのが現状です。
こういう医師(漢方医)なら信頼できるだろう、というチェックポイントを出してみました。

 

患者の話に耳を傾け、目を見て話す

漢方の診察は、患者の自覚症状をとても重視します。
よって、患者の話を聞かないなら、そもそも漢方の考え方を理解していない可能性があります。

 

同じ病気であったとしても、症状が異なるなら、違う処方をする

風邪に漢方薬を処方する場合でも、熱があるか、鼻水の色、咳の有無、咳の音などで処方すべき薬が異なるのです。

 

表面にあらわれている症状だけに注目せず、原因まで探ろうとする

漢方は、現れている症状を抑えるのではなく、根本原因にアプローチせよ、という考え方です。
(症状とは、体にとって有害なものを排出しようとする働きなので、抑え込むべきではない、というのが漢方の原則です。)

 

体調や症状が変化したら、処方も変えてくれる

医師の目から見て十分な改善ができていないために、今の処方を継続するよう指示が出ることもあるでしょう。
そうは言っても、その処方を3〜4か月継続しても効果が出ないなら、その処方ではもう良くも悪くもならない場合がほとんどです。
このような場合、主治医とよく相談したほうがよいでしょう。

 

食生活や生活指導もしてくれる

漢方は、体のトータルバランスを整えることを重視しています。よって、本来の漢方治療とは、
薬さえ飲めばよいというものではなく、生活の見直しを必要とするものです。

 

アトピーの治療は、漢方をもってしても、長期化します。
そのため、きちんとした漢方医を選ぶことはもちろんですが、合う・合わない(フィーリング)も重要と言えます。
医師ときちんとコミュニケーションをとり、自分が納得できる医師と治療を選択しましょう。

 

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