レストレスレッグス症候群の原因と治療法

レストレスレッグス症候群とは

レストレスレッグス症候群とは、「むずむず脚症候群」「下肢静止不能症候群」とも呼ばれる
下肢に不快な症状を生じる病気のことを言います。

 

日本において、レストレスレッグス症候群の患者さんは200万人から400万人ほどいると言われており、
そのうち治療が必要な方は70万人ほどと考えられています。

 

また、レストレスレッグス症候群は、男性よりも女性で1.5倍ほど多く、
年齢が上がるとともに発症率が上がるとされています。

 

レストレスレッグス症候群では、4つの特徴的な自覚症状があります。
下記に挙げるこれらの症状に当てはまる場合は、レストレスレッグス症候群の可能性を疑います。

  • 脚の深部に不快な感じがあり、足を動かさずにはいられない
  • 横になったり、座ったりしている時などの安静時に、症状が現れたり強くなったりする
  • 歩いたり、足を叩いたりするなど、足を動かすと不快な感じが軽減される
  • 夕方から夜にかけて症状が現れたり、強くなったする傾向がある

 

これらの症状は、病気が進行すると脚以外にも症状が現れ始め、
また昼間にも症状を感じるようになることがあります。

 

レストレスレッグス症候群の原因

レストレスレッグス症候群の原因は、大きく2つに分けることが出来ます。

 

1つは、突発性と呼ばれる原因がはっきりしないもの。
もう1つは鉄欠乏性貧血や透析、糖尿病、パーキンソン病、リウマチなどの他の疾患や妊娠が原因で生じる二次性のものです。

 

レストレスレッグス症候群の発症原因はまだはっきりとは解明されていませんが、現在下記の3つの原因が可能性として考えられています。

 

神経性の異常

脳内物質であるドパミンがうまく作用しなくなることで、症状が現れることがあると考えられています。

 

鉄分不足

鉄分はドパミンを作るのに必要な成分であるため、鉄分不足によりドパミンの分泌量現象を招き、
脳内の情報伝達がうまくいかなくなるのではないか、と推測されています。

 

遺伝

レストレスレッグス症候群の発症に関係する遺伝子が見つかっています。
実際に、同じ家族や親族の中にこの病気の方がいると、発症しやすいとの研究報告がなされています。

 

レストレスレッグス症候群の治療法

レストレスレッグス症候群の治療法は、薬物療法と非薬物療法に分けることが出来ます。
代表的な治療法は以下の通りです。

 

薬物療法

症状が強い場合には、薬物療法が選択されます。
現在、レストレスレッグス症候群の治療薬として承認されている薬剤には、ドパミンアンタゴニスト(ドパミン神経の作用を補う)と抗けいれん剤(神経の興奮を抑制し、症状を軽減させる)があります。

 

非薬物療法

症状が軽い場合には、生活習慣を改善することにより症状の改善を図ります。
代表的な治療法は以下の通りです。

 

鉄分補給

鉄分不足の場合、鉄剤を服用して鉄分を補給します。

 

基礎疾患の治療

レストレスレッグス症候群は、他の疾患により引き起こされることがあるため、基礎疾患を治療することで症状が改善する場合があります。

 

カフェイン/アルコール/喫煙を控える

カフェインにはレストレスレッグス症候群の症状を悪化させ、鉄分の吸収を妨げる作用があることが分かっています。
また、アルコールや喫煙も症状を悪化させる原因となるため、出来るだけ控えるようにするのが大切です。

 

睡眠状況の改善

規則正しい睡眠を心がけ、就寝前の激しい運動を避けることが大切と言われています。
また、就寝前に短時間散歩したりマッサージを行うことは問題ありません。

 

レストレスレッグス症候群は足を動かせば症状が改善するため、つい放置してしまいがちです。
ですが、放置しておくと日常生活に支障が出てくることもありますので、
症状に気がついたら出来るだけ早い段階で病院を受診するようにし、
適切な治療を受けるようにしてくださいね。

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